貯蓄保険のおすすめと比較

貯蓄保険のおすすめと比較
こんにちは。ワンズ・ベスト スタッフの北爪です。
今日は「貯蓄保険のおすすめと比較」について書きたいと思います。
老後の不安。これは、誰しもが持つ不安なのではないでしょうか?
“格差社会“という言葉が流行りのキーワードではなく、身近な一般名詞化され、「下流老人」という本が13万部というベストセラーとなった昨今。
今日も政府が所得の低い高齢者などおよそ1280万人を対象に1人3万円の臨時給付金を支給するというニュースがテレビ、新聞でも取り上げられていました。
この臨時給付金、個人的には、貴重で規模の大きい、高齢者層という票田に対し「金やるから、票頼むぜ!」という、政府からのあからさまな恩売りアクションのようにしか見えないのですが、気のせいでしょうか?だって、タイミング的にどうみても・・・ねぇ?
さて、今回は、“お金の貯蓄”に関してです。
ただ、一口にお金の貯蓄と言っても、今回は、意外と知られていない、知っていても、活用していないと思われる「貯蓄保険のおすすめと比較」というのがテーマです。保険というと、「もう入っているよ〜〜」とみなさん思われているもので、わが国では飽和状態になっているのが現状です。
この保険を老後の備えのための“貯蓄“として活用するためには、どうしたらいいのでしょうか?
保険は、誰もが加入はしていても、担当のセールス任せで自分の保険が具体的にどんなものか、知らない方が多いものです。まずは、保険商品の基本知識から参りましょう。
保険は、大まかに分けると、定期保険、養老保険、終身保険の3種類に分類できます。それぞれ説明すると、以下のようになります。
※保険の説明に関して、は、生命保険会社協会を参考にしています。
【定期保険】
保険期間が、10年だとか、65歳までとか、決められた死亡保障の保険です。その保険期間に病気や災害で亡くなったり、高度障害状態に成ると、死亡保険金、高度障害保険金を受け取ることができます。
保険期間が過ぎると、保険が終了します(これを満期といいます)。
【養老保険】
保険期間が定められた死亡保障と満期時には満期保険金がもらえる保障と貯蓄を兼ね備えた保険です。
定期保険と違い、死んでも、生きていても保険金を受け取ることができ、なおかつ貯蓄性もある優れものですが、保険料は、高くなります。
【終身保険】
保険期間は、文字通り、死亡するまでです。保険料支払い期間は、一定期間で払いこみ終了する、払い済みタイプと、一生払い続ける終身払いタイプがあります。
払い済みタイプの中には、保険料を払い終えた後に解約すると、解約返戻金それまでに支払った保険料を上回る貯蓄性のある商品もあります。
それと、最近、テレビのワイドショーの合間などに頻繁にCMで宣伝されている外資系保険会社の商品をよく目にします。
安くて、保障充実、高齢者、病気を経験している人でも加入オッケーな保険商品、あれはなんだろう?と思いませんか?
あれは、“掛け捨てタイプ”です。
掛け捨てタイプというのは、掛けた保険料(解約返戻金)が解約しても戻ってこない、または、戻ってきても少ないそれです。
その代わり、保険料はその分安く、「保険にお金ばかり掛けてられない。今の生活さえ決して楽じゃないのに、老後の貯蓄なんかできない。今必要な保障があればいい。」というニーズに応えた保険商品だと言えます。
まぁ、今回の「貯蓄保険のおすすめと比較」というテーマからは外れますので、補足的な説明にとどめますね。
さて、本題の貯蓄保険の話に戻ります。貯蓄保険でお金を貯めるのに必ず知っておくべき知識と選び方に関して説明していきます。
貯蓄保険には、たくさんの商品がありますが、知りたいのは、「自分にとってどの商品が一番いいか」です!
保険で貯蓄していくには、まず、自分の方針を決めることが先決です。
生命保険がメインなのか、貯蓄メインなのか、自分がどの目的で保険に加入するか、を決めましょう。
これを4つのタイプで説明していきますので、比較しながら参考にしてみてください。
1.個人年金保険・・・できるだけリスクを取らず、老後資金を貯めていきたい場合
このタイプは、個人年金保険がおすすめで、文字通り老後に年金が受け取れます。
生命保険、というよりも、貯蓄商品で、保険機能はほとんどありません。
コツコツと老後のためにお金を貯めていきたい人にはおすすめです。
さらに税金面でもお得で、「個人年金保険料控除」を所得から控除できます。
年間払込保険料額8万円超なら所得税に対し一律4万円、年間払込保険料額5万6千円超なら住民税に対し、一律2万8千円控除されます。
ただ、平成24年1月から以下の条件を満たしていないと控除は受けられません。
・年金受取人が契約者または配偶者のどちらかである
・年金受取人は被保険者と同一である
・保険料払込期間は10年以上である
・年金受取開始が60歳以降で年金受取期間が10年以上である
・・・ご注意を。
2.低解約返戻金型終身保険・・・生命保険も兼ねて積立をしていきたい場合
貯蓄保険でおすすめは、「低解約返戻金型終身保険」です。簡単にいうと、保険料をしっかり払っていくとお金が増え、死亡保障も付いてきます。
この保険は、運用によってお金が増えたり減ったりしませんので、安定して積立できます。
しかもこのタイプの保険には、「利率変動型」という、景気が上がって、金利が上がるとお金が増える商品もあり、最低保障はされています。
このタイプの商品にはデメリットも2つありますので、挙げておきます。
①保険料の払込期間中の解約
保険料はしっかり設定した期間まで払えば増えますが、その途中で解約すると年数にもよりますが、70%くらいに減らされます。
その対策として、保険料払込期間を短くすることです。設定した期間の途中で解約したら損をしてしまうので、保険料の払込期間を短くすれば解約リスクが減ります。
例えば30歳から60歳まで30年間保険料を払い込む場合、設定を40歳までにすると10年しか保険料を払わなくていいので、解約リスクは減ります。
それと、保険料の支払い金額を大きくしないことです。
無理なく払える金額を設定しましょう。もし、それでも急にお金が必要になったら、解約よりも先に保険会社からお金を借りる契約者貸付制度の利用を検討してみてください。
②保険会社が倒産した場合
保険会社が倒産することもあります。ですが、掛けていた保険料がそっくり無駄になるわけではないので、安心してください。
全額保障されるわけではないのですが、生命保険契約者保護機構によって保障されます。
3.外貨建保険、変額保険・・・ リスクがあってもできるだけお金を増やしたい場合
ここでおすすめの保険商品は、外貨建保険と変額保険です。
外貨建保険は、ドルやユーロなどの外貨で保険料の支払いや保険金の受取りを行うタイプの保険です。
特徴を簡単にお伝えすると、利率が高いので貯蓄は増えますが、外貨建てなので為替が変動することによって損をするリスクがあります。
外貨建ては為替がどう動くかによって将来受取れるお金が変わってきます。
<外貨建保険のメリット・デメリット>
【メリット】
・年金受け取り開始・満期・中途解約時に、契約時より円安になっていれば、為替差益がプラスになり得。
・日本円より高い金利の通貨で運用するので、貯蓄性で有利。
・予定利率が高いので保険料が安い。
【デメリット】
・為替が円高になると受取る金額が減る。
・商品がイマイチわかりにくい。
・両替する際に為替手数料が掛かるので、その分も計算して考えなければならない。
外貨建保険は為替変動によって受取る金額が大きく変わっていくのが特徴です。
外貨建保険は、為替変動のリスクがあるので、外貨建保険だけでは危険があります。
為替の手数料もかかります。
大きな保障を外貨建ではせず、比較しながら全体の一部だけ貯蓄を兼ねて考えることをおすすめします。
続いて、変額保険です。
こちらは、保険料の一部が特別勘定とよばれるファンドにおいて株や債券などで運用され、その運用実績によって保険金や解約返戻金の金額が増減します。
なので、当然、運用リスクがあります。
ただし、運用がうまくいかなくても死亡保険金は下がりません。
保険料は一般の保険よりも割安で設定されているので生命保険も兼ねて考える人におすすめです。
<変額保険のメリット・デメリット>
【メリット】
・運用が好調の時に増えるのでインフレ対策になる
・保険料が比較的割安
・最低保障の保険金が設定されている
【デメリット】
・運用が不調の時減らされてしまうのでリスクがある
・投資信託に比べると比較的手数料が高い
変額保険は、「死亡保障をメインで考えて、出来れば運用で増えたらいいなと考える人」におすすめの商品です。
変額保険は運用がうまくいかなくても死亡保険金は基本保険金が保障されています。
例えば終身変額保険で基本保険金額500万の場合、運用がうまくいかなくて死亡保険金額500万円は保障されます。
そして一般の終身保険よりも保険料が割安です。
4.一時払い終身保険・・・今お金があるので、一括でお金を入れたい場合
銀行にお金を預けていても増えません。そこで、安定して少しでも貯蓄を増やしたいという選択肢として、保険活用してみましょう、というのが今回のテーマですが、一括でお金を入れて利用するのが、一時払い終身保険です。
大きく貯蓄が増えるわけではありませんが、保険機能もついて銀行預金よりもメリットはあります。例えば、60歳時に一括で、500万円支払います。
そうすると、3年経過した4年目には、100%を超えてきます。10年後には、104%と、4%のプラスです。
15年後の75歳には、106.5%となります。もしその間に死亡した場合は、死亡保険金が支払われます。
銀行に預金するよりは、だいぶマシなのではないでしょうか?
貯蓄保険を比較するための返戻率の計算式
ここで、「どうやって貯蓄保険を比較するのか?」という疑問をお持ちだと思います。
そのために、返戻率で比較します。簡単に言うと、「いくら払って、いくら戻ってくるか」です。
戻ってくるお金が多いほどお得な商品です。
返戻率の計算式は、以下のようになっています。
返戻率(%)=解約返戻金(〇〇歳時点)÷支払い保険料総額×100
例えば、支払保険料総額が約629万円に対して60歳時点の解約返戻金が約755万円になるので計算式に当てはめると 755万円÷629万円×100=120% 返戻率は120%となります。
※貯蓄目的で保険を探しているときは、この計算式で試算して一番返戻率のいい商品を選択することをおすすめします。
では、この計算式を元におすすめの貯蓄保険商品を紹介していきます。
先ほどの4つのタイプで紹介した貯蓄保険ごとに比較し、1〜3位を紹介していきます。
なお、この情報は、2015年12月のものです。
1.個人年金保険(男性20歳、年金開始年齢は、60歳の場合)
1位 住友生命「楽しみワンダフル」 返戻率 127.0%
2位 明治安田生命「年金かけはし」 返戻率 124.3%
3位 太陽生命 個人年金保険 返戻率 120.2%
※個人年金保険の教科書より
2.低解約返戻金型終身保険(30歳男性、死亡保険金1,000万円、保険料払込期間60歳満了(月払))
1位 アフラック WAYS 返戻率118.2%
2位 フコクしんらい生命 NOプロブレム 返戻率 117.4%
3位 オリックス生命 終身保険[ライズ] 返戻金 116.5%
3.外貨建保険、変額保険
外貨建保険
1位 第一フロンティア生命 プレミアギフト(豪ドル建)返戻率 186%
2位 メットライフ生命 USドル建IS終身保険 返戻率 180.7%
3位 三井生命 ドリームクルーズ(豪ドル建) 返戻率 169.8%
※UPSETより
※変額保険に関しては、運用成績によって返戻率が変わってきてしまうので、比較はできませんので、省略させていただきます。
ちなみに、変額保険の販売シェアは、ハートフォード生命が一番多く、次いで三井住友海上メットライフです。
4.一時払い終身保険(20年後の解約返戻率)
1位 富国生命 一時払い終身保険 返戻率 111%
2位 大同生命 一時払終身保険ライフギフト 110.1%
2位(同立)日本生命 ニッセイ 一時払終身保険 110.1%
※UPSETより
さて、いかがでしたでしょうか?
この中で比較、検討し、ご自分に合った貯蓄保険を選んでみてください。
ということで「貯蓄保険のおすすめと比較」についてでした。