胆管癌の原因と生存率について

胆管癌の原因と生存率

ワンズベストの川田です。

今日は、胆管癌の原因と生存率について書きたいと思います。

つい先日、お亡くなりになった川島なお美さんもこの病気でした。

川島なお美さん

まだ54歳という若さで命を奪われるこの病気の原因はなんだろう思い、調べてみました。




実は、私の取引先の男性もこの病気でお亡くなりになりました。

初めてお会いした時の力強さは無くなり、顔には黄疸が出て、かなりお痩せになられてました。

しばらくして、その取引先の方のお友達の方に偶然お会いした時に、「そういえば⚪︎⚪︎さん、その後お元気ですか?」と聞いたところ、「亡くなったよ・・・」と言われ、驚きました。

川島なお美さんもそうですが、2014年の1月に12時間に及ぶ手術をし、2015年の9月24日にお亡くなりになりました。
5年生存率が50%と言われたと聞きますが、再発なのか、どういう状況かわかりませんが、手術をしたにもかかわらず1年9ヶ月しか生きられませんでした。

斉藤仁

それから、柔道家の斉藤仁さんもこの病で2015年の1月にお亡くなりになられています。

斉藤仁さんも川島なお美さんと同じ54歳でしたね。

そもそも胆管癌とはどこの病気なのでしょう。
胆管癌の仕組み
(※http://www.jsgs.or.jp/modules/citizen/index.php?content_id=6一般社団法人 日本消化器外科学会より画像引用)

上記画像にある、肝臓から胆嚢、膵臓を経由し十二指腸まで結んでいる管にできる癌をを胆管癌と呼びます。

肝臓から出た胆汁を胆嚢で濃縮し十二指腸まで運ぶ管、これが胆管です。

胆管癌の構造

胆管癌は、胆嚢癌と併せて胆道癌とも呼ばれます。

男性では、死亡数の多い順で、肺癌・胃癌・大腸癌・肝臓癌・膵臓癌・前立腺癌・食道癌の次に胆嚢・胆管癌となっており、男性順位は8番目です。

女性は、大腸癌・肺癌・胃癌・膵臓癌・乳癌・肝臓癌の次に胆嚢・胆管癌となっており、女性順位は7番目です。
しかし、男女合計で見ると、6番目の死亡率になります。
2014年のデータでは、男性9052人、女性9065人とほぼ同数となっており、年間約18000人以上の人々がこの病で命を落としています。

日本を含む東アジアに患者が多いらしく、欧米ではそれほど多い病気ではないようです。
治癒の目安となる5年生存率はステージにもよりますが、手術ができた場合でも40%、手術ができない場合だと20%とかなり厳しくなっており、膵臓癌の次、もしくは同等に治りにくい癌と言われています。




胆管癌の原因は飲酒?

川島なお美さんもワイン好きで有名でしたが、飲酒との因果関係はあるのでしょうか?

胆管癌と飲酒との関係はないとする意見もありますが、肝臓内の胆管に癌ができる場合は、肝臓癌の一種と考えられ、アルコールの多飲はまちがいなく影響するという意見もあります。

現在分かっているのは、C型ウイルス性肝炎と多少の関連がある、というのと、肝内結石症、胆管炎、膵臓と胆管が合流しているところに異常がある人(先天性の膵胆管合流異常)は、胆管癌になるリスクが高いと言われています。

症状として

黄疸・腹痛・体重減少・発熱・食欲不振・倦怠感等々・・・
黄疸は見た目ですぐ分かりますが、腹痛、発熱、食欲不振、倦怠感から胆管癌を疑うまではなかなか行かなでしょう。

どうやら、みぞおちや右脇腹に鈍い痛み、食欲不振、全身倦怠(けんたい)感といった症状が出たときには手遅れのケースもあるようです。
こういう記事を書いていると、自分は大丈夫か?とちょっと気になってしまいます。
思わず、鏡を覗いて黄疸がでてないか・・・みぞおちや右脇腹を押してみたり・・・するとちょっと痛いような気がしてきます・・・が気のせいですね。

しかし、肝外胆管癌では早い段階で黄疸が出るので、初期に発見されるケースも少なくないとのこと。

何かおかしいと思ったらすぐに病院に行き、まずは血液検査をしましょう。
いろいろと確認しておいたほうがいいでしょう。
なんでも早期発見できれば、対応の取りようがありますので。

ここで原因をまとめてみました。

大きく分けると3つになります。

まず、【胆石】・・・統計では、胆嚢に胆石がある場合は約7%、胆管に胆石がある場合は約10%の人が癌になります。

胆嚢がんでは約6割の患者に胆石がみられ、肝臓内や胆管・胆嚢に胆石があると、胆石がない人に比べ、10倍以上の確率で胆管癌(胆道癌)になりやすいとのことです。
ただし、胆石になったから胆管癌になる!と立証されているわけではなく、確率が上がるというデータがある、ということのようです。

となると、まず胆管癌の前に胆石の原因を確認しないといけませんね。

胆石の原因は、高エネルギー、高コレステロールの食事を続けていると胆汁の中のコレステロールの量も増加し、過剰なコレステロールが溶かされないまま結晶化することによりできます。
この胆石は主成分がコレステロールです。
これは「コレステロール結石」と呼ばれ、胆嚢部分に出来、胆石症の人の70%以上がこのコレステロール結石です。
また、栄養を摂りすぎたから控えようとして、過度なダイエットをしたり、栄養バランスが悪かったとしても胆石が出来てしまいます。低栄養や低タンパク質の状態が続くと胆汁成分の1つ、ビリルビンがカルシウムと結合しやすい物質へと化学変化を起こし「ビリルビンカルシウム」という結晶を作ります。一昔前はこの低栄養状態の胆石症が多かったのですが、飽食の時代の現在では全体の20%以下に減っています。

では、具体的に高エネルギー、高コレステロールの食事は何でしょうか?
脂肪分の多い食べ物は注意が必要です。

※ マグロ(トロ系)、うなぎ、脂の多い魚(鯖等)、魚卵系、牛肉、豚肉、マーガリン、マヨネーズ、卵黄、その他脂肪の多いもの・・・etc
これらの食材を摂りすぎると胆石になりやすくなります。
といってもこれだけ脂肪が多いものを摂取すれば、胆石のみならず、他の病気にもなりそうですね。

では、逆に胆石に良い食事は?

※ 納豆、豆腐、ひじき、サツマイモ、こんにゃく、カキ、タコ、イカ、白身の魚、青菜、鳥ササミ
栄養が低すぎてもNGなので、タンパク質もしっかりとらないといけないようです。
基本はバランスのとれた食事ですね。
あまり神経質にならずに、昔から「肉を食べたら野菜を食べろ」とはよく言ったもので、動物性の食事に偏らず、野菜や豆類等バランス良く食べる!ということですね。

次に【加齢】
これは、年を重ねれば仕方がありませんが、だからこそ、バランスのいい食事を心がけ、規則正しく、自己管理することが必要でしょう。

最後に【先天性膵胆管合流異常】
これに関しては、生まれつきのものなので、治療するしかないようです。
この状態を放置しておくと、胆管癌を発症する年齢が10年早くなり、20〜30歳代から加齢とともに癌のリスクが増え、正常な人と比較すると、胆管癌発症の確率がかなり上がるようです。
症状とすると、腹痛、嘔吐、発熱、黄疸、灰白色便等々がありますが、無症状なこともあるようです。
この病気が判明したら、直ちに治療し、胆管癌のリスク軽減をするための治療を行うことが最良の道でしょう。
治療方法は、肝外胆管切除を行い、消化管と胆管を吻合し、膵液と胆汁の相互逆流を遮断する分流手術という方法です。
胆管癌になる前に分流手術が行われ、確実に手術が成功すれば、胆管癌のリスクはかなり軽減されるようです。

そういえば、今年の春先に、いつもお世話になっている会社の会長さんが胆嚢系の病気で入院されていました。
その時の話を思い出すと、膵胆管逆流異常のような話をしていたような気がします。
かなりの激痛だったらしく、大変苦しかったようです。
会長は年齢が70歳、「この病気は高カロリー、高エネルギーの食事は控えないといけない」とおっしゃっていましたが、「でも、病気が欲するんだよな・・・病気だからそういう食事をしたくなる・・・」とおっしゃってました。
確かに、人間、悪いと解っていても止められないものってありますよね。
タバコ、酒、甘いもの、上記の高カロリー、高エネルギーの食事・・・etc
しかし、タバコも意識を変えると吸いたくなくなりますし、甘いものも、ある一定期間摂取を止めればほとんど欲しくなくなるようです。
中毒性のあるものを控え、添加物、農薬を使用している食材を控えることで、人間本来持っている自然治癒力が高まり、いろいろなアレルギーが改善し体調がよくなったという話をよく聞きます。

突き詰めていくと、胆管癌になる原因は、結局のところ、食生活、生活スタイル、ストレスということになるかと思います。
どんな病気でも突き詰めると同じことが言えますね。

生存率は、先ほど述べたように手術ができて40%、手術不能で20%・・・川島なお美さん記事では50%と書いてあるものもありましたが・・・
しかし、40%、20%は生きるわけです。
なってしまったら、自分は生きる方に入ると信じ、なぜ、こうなったかをよく考え、改善し、今までの自分を見直す機会を与えてくれた病気に感謝する!これができれば、生きる確率は高くなる!と思います。

胆管癌に限らず病気にならないためには、上記で述べたようなバランスの良い食事を心がけ、睡眠、運動、良質な水をとり、ストレスなく暮らしていきましょう!




ということで、「胆管癌の原因と生存率について」でした。

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