
こんにちは。ワンズベスト スタッフの北爪です。
今回は、「老後に必要なお金の金額は?(夫婦&独身)」について書きます。
最近、年末ということもあってか、やたらと道路が混みますね。
「あら、また渋滞だ・・・工事かな?」と思ってしばらく車を走らせると、案の定、信号付近で工事中。
しかも、1キロ超の大工事・・・しばらく止まっていたので、工事の様子を眺めていました。
いつも気になっていましたが、交通整備をする人は、必ずと言っていいほど、ご年配の方が多いような気がします。
私の主観ですが、70歳を超えている?ような気がします。
もしかすると実年齢はもっと若いのかもしれませんが・・・
中には、女性もいます。
私も大学時代、12月頃でしたが、交通整理のアルバイトをしたことがありました。
眠いは寒いはで、堪え性のない私はすぐ辞めてしまいました。
結構辛いです・・・あの仕事。
それを高齢の方達が一生懸命やっているのには頭が下がります。
確か日当で8000円から1万円もらえたと思います。
このくらいの金額を稼げる仕事は、魅力なのかもしれませんね。
ただ、いろいろな事情があるでしょうが、高齢になってからの外での肉体労働は結構大変だと思います。
その仕事をしてくださる人たちのお陰で快適な道路環境になっているのは事実ですが、老後に仕事をしなくても悠々自適な方々がいるのも事実です。
私も41歳ですし、そろそろ老後とは無縁ではない年齢になってまいりました。
あ、誤解のないように申し上げますが、決して外での肉体労働されてる人をどうこう言うつもりはありません。
ただ、高齢になってからも周囲の人が見ていて、大変だなぁと思われる仕事を続けるか、それとも自分の好きなことをして、好きな仕事をして悠々自適な生活を送るかの比較対象としての事例として使わせていただきました。
どちらを選ぶのかは自分自身の選択です。
私自身、後者をイメージし、そうなるために今やるべきことをやっていきたいと思います。
では、本題に入ります。
最近は、生涯独身の人も多くなっていますので、夫婦でいくらお金がかかるのか?だけではなく、独身だといくらなのか?も、取り上げていきます。
では、実際にどのくらい老後にはお金が必要なのか、というところから見ていきます。
老後に1億円必要だと耳にしますが、本当なのでしょうか?
サラリーマンの生涯年収が2〜3億円と言われているのに、1億円も残せるのでしょうか?
保険会社などの金融機関がゆとりある老後を送るために1億円という金額は必要ですよ!と訴え、高額の保険をセールスしたい思惑の匂いもします。
では、その1億円の根拠は、なんなのでしょうか?
これは、公益財団法人保険文化センターが実地するアンケート調査によるものだそうです。
夫婦で65歳から90歳まで生活するとして、月に35万円の生活費で計算すると、その25年間で約1億円なので、ということです。
35万円×12ヶ月×25年間=1億500万円
しかし、後でシュミレーションしますが、贅沢さえしなければ、夫婦で老後に毎月35万円なんてお金はかからないような気がします。
地方生活者ならなおのことです。
まぁ、それでも、老後の不安は、拭えません。
そこで、簡単にシュミレーションしてみましょう。
例えば、夫婦の場合の老後に必要なお金と支給されるお金を見ていきましょう。
夫:36歳会社員、年収450万円、退職金1800万円で、国民年金40年加入22歳から会社員で、定年は、65歳。
妻:32歳 専業主婦、国民年金40年加入、22歳から28歳まで会社員として厚生年金加入。その後は、第3号被保険者(夫の扶養)
前出の生活保険文化センターのアンケートによると、ゆとりある老後のための生活費というのは、35万円/月で、老後の最低限の生活費は、22万円/月です。
間を取って、28万円とすると、老後の必要額は以下のようになります。
①65歳から81歳まで夫婦2人で 28万円×12ヶ月×16年=計5376万円
②妻だけの87歳まで(女性の平均年齢)18万円(仮定)×12ヶ月×6年=1296万円
①+②=5376万円+1296万円=6672万円
となり、7000万円弱が老後に必要となります。
年金額
65歳から68歳まで夫婦2人で235万円/年
69歳から81歳まで夫婦2人で277万円/年
夫が亡くなってから妻1人で81万円/年
合計5350万円。
なお、平均年齢 男81歳 女87歳で試算しています。
この数字から夫の退職金1800万円、受け取れる公的年金5350万円を差し引くと、
6672万円-1800万円-5350万円=478万円
となり、478万円のプラスです。
ですが、4人に1人が生涯独身で過ごすと言われていますので、独身の場合はどうでしょうか?
生涯独身の男性の場合、先ほどの36歳会社員、年収450万円、退職金1800万円で、国民年金40年加入22歳から会社員で、定年は、65歳だと、どうなるでしょう。
老後の生活費が18万円、65歳から81歳(男性の平均寿命)まで生きたとして
18万円×12ヶ月×16年=3456万円
http://www.dcnavi.jp/shinkin/F0600/F0406/html/F0406_02.asp
公的年金は、年間147万円で、65歳から81歳までで
147万円×16年間=2352万円
退職金1800万円を引くと、
3456万円-2352万円-1800万円=696万円のプラスです。
生涯独身の女性の場合は、どうでしょうか?
http://nensyu-labo.com/heikin_syougai.htm
生涯賃金は、男性と比べ平均で2割少ないので、年収360万円、退職金1400万円で、国民年金40年加入22歳から会社員で、定年は、65歳だと、どうなるでしょう。
老後の生活費は、月に18万円、65歳から87歳(女性の平均年齢)まで生きたとして
18万円×12ヶ月×22年=4752万円
公的年金は、年間117万円で65歳から87歳まで
117万円×22年=2574万円
退職金1400万円を引くと、
4752万円-2574万円-1400万円=778万円のマイナスで、その分貯金でまかなう必要が出てきます。
独身女性は、独身男性と比べ、老後をより心配しなくてはならない場合が多いようです。
しかし、おしゃれもせず、出かけもせず、実家暮らしの独身女性が何千万円もの貯金があるという場合もありますので、一概には言えません。
それから、年金に関しても、これからますますあてにならないです。
今もらっている高齢者すら実際に引き下げられており、我々現役世代の支払う厚生年金、国民年金どちらも引き上げられています。
さらに年金支給額を減らさないと、年金制度は崩壊すると言われていますが、来年の選挙もありますので、政府は、“票に直結する”高齢者の年金支給減を英断できずにいます。
では、この年金は、将来的にどれだけ減らされてしまうのでしょうか?
http://diamond.jp/articles/-/41356?page=4
例えば、平均月収36万円の男性の場合です。
昭和35年生まれ(現在55歳)の男性が10年後65歳になると、厚生労働省の試算では月額14万円受け取れるそうです。
これでも昔よりだいぶもらえる年金は減ってしまっています。
しかし、昭和60年生まれ(現在30歳)の男性が65歳に年金を受け取る時には、13.1万円と、厚労省は試算していますが、他の機関が試算し、7.7万円まで金額が下がってしまうと言われています。
政府がこの世代間の不公平を解決できず、先送りすればするほど将来の世代への負担は大きくなってしまいます。
2004年に当時政府は“100年安心プラン”により、年金を少子高齢化に合わせて自動的に抑える仕組みを作り出しましたが、あれはどうしたのでしょうか?
ただ、我々の将来受け取れる年金支給額を増やす方法はあります。
苦肉の策ですが・・・それは、65歳を基準に5年間繰り上げたり繰り下げたりできますので、これを5年繰り下げ、70歳になったら受給することで、金額を42%増やすことができます。
ですが、人などいつ死ぬかわかりません。
やっと70歳になって、支給開始だと思ったら、ポックリ逝くこともあります。
ですので、ある程度必要な老後のお金を把握しておいて、あまり「老後のためだ」と、今の生活にストレスを感じながら切り詰めて貯金するのは、本末転倒です。
ストレスが元で、病気になり、70歳になる前に亡くなってしまったり、亡くならないにしても、寝たきりでは、楽しい老後なんて過ごすことはできません。
無理のない範囲で貯金していき、収入相応の出費で生活していけば“明日食べるものがない”というほどの生活にはならないです。
前述した金額を参考に、老後に備えていきましょう。
ということで、「老後に必要なお金の金額は?(夫婦&独身)」でした。