産後クライシスとは?なりやすい人はいつまで続く?

産後クライシスとは?なりやすい人はいつまで続く?

こんにちは。ワンズ・ベスト スタッフの北爪です。
今回のテーマは、「産後クライシスとは?なりやすい人はいつまで続く?」についてです。
先月、中学校の同窓会があり、出席してきました。
その中に、実は、思いを寄せていた女の子(とは言っても、私と同い年ですが(^^))も出席していて、私「実は君のこと気になっていたんだ」彼女「じゃあ、その時に言ってよ〜〜」などという、同窓会あるある的な会話をし、思い出話に花を咲かせていました。
彼女は、10年前に結婚し、5歳と3歳の二人の子供に恵まれ、幸せな家庭を築いています。
独身の私が、そのことを羨ましがっていると、「そんなことないよ〜」と言われ、「またまたぁ〜」とおどけたら、少し真剣な眼差しで「マジで大変だったんだよ〜」と訴えてきました。
「ごめん、ごめん。男の俺には、ママさんの苦労は一生わかってあげられないよ。」
となだめました。
それからは、出るは出るは!日頃の愚痴。
ママ友との関係性を作る大変さや、旦那さんが浮気してるかも、と、疑うようになり、離婚するしないの騒ぎになり、探偵を雇おうと悩んでみたりということもあったそうです。昨今、巷では離婚がごく当たり前に起こっているようですが、子供のこと、経済面のことなど総合的に考えて、離婚の危機は回避したようです。また、姑さんとの微妙なやりとりをしくじると、面倒くさいことになるとか、散々聞かされ、その中で彼女にとって一番大変だったのが、「産後クライシス」だったそうです。
初めて聞いた言葉だったので、「あ~!サンゴクライシス・・・!!・・・って、何??」みたいになり、その後、とうとうと、産後クライシスとは何かから、対策法まで、二次会の居酒屋の席で聞かされました。
女性が、子供を産み、育てるということは、これだけ大変なのか!と、改めて教わりました。
 ただ、夫の浮気に関しては、残念ながら女性の直観は当たるようで、かなり高い確率で、”クロ”の場合が多いようです。彼女の場合も実際に探偵に相談していたら、恐ろしい事実を知り、離婚という結果になってしまったかもしれません。
 余談ではございますが、私の叔母にあたる母の妹が「帰りが遅い」「電話の話を聞かれないように警戒する」「携帯にロックをかける」という夫の”特徴的な”行動に対し「怪しい!」と、勘が働き、実際に探偵を雇い、浮気が判明してしまいました。夫は、叔母に捨てられるのを恐れ、泣きながら土下座して謝罪をしました。叔母は、離婚という選択はしませんでしたが、彼女の夫に対しては、「天地がひっくり返っても一生許さない」と、心に決め、会話のない冷めきった夫婦生活を送っています。「知らぬが仏」と申しますが、知らなかった方がよかったのかどうか、離婚の道を選ばなくてよかったのかどうかは、誰にもわかりません。後は、時が解決するのでしょうか?とにかく見守ってあげることしかできません。
 さて、話は戻り、読者さんの中にも、産後クライシスで悩んだり、これからご自身やパートナーに産後クライシスの恐れがある人も多いのでは?と、思い、今回の記事にさせていただこうと思います。
産後クライシスとは何か、原因と克服法、また、なりやすい人の傾向と、どのくらい続くのかに関して。そして、それに伴う離婚の危機の乗り越え方について、お伝えしてまいります。
私も多少、産後クライシスに詳しくなったもので、この記事がそのような悩みを持っていらっしゃる読者さんのお役に立てれば、これほど嬉しいことはありません。




1.産後クライシスとは?
 産後クライシスとは、子供が生まれてから、夫婦の愛情が急激に冷え込む現象のことです。
産後クライシスという言葉自体は、ここ数年で生まれた言葉で、NHKの朝の情報番組「あさいち」で、3年ほど前に特集され、あまりに反響が大きく、NHKが名付けた言葉です。
厚労省が母子家庭を対象に調査をしたところ、母子家庭になった時の子供の年齢は、0〜2歳が最も多く、母子家庭全体の3分の1を占めていました。
この結果から、この時期に産後クライシスにより離婚に発展した夫婦が多いことがわかります。
確かに同級生の彼女も同じことを言っていました。
彼女の最初の子供さんが、1歳半のときやたらと旦那さんと喧嘩が絶えなくなり、姑さんにもキツイことを言うようになり、「自分以外全員敵」状態になり、かなり大変だったそうです。しかし幸いにも彼女の場合、離婚の危機は回避されたので、個人的には安堵しておりますが。
では、何が原因で、産後クライシスが起こるのでしょうか?

2.産後クライシスはこうして起こる!
①夫に父親の自覚がない
 出産のための里帰り後、父親は、出産前後という一番大切な時期を過ごせなかったため、帰宅後一緒に暮らすようになっても父親の自覚が芽生えないケースが多いようです。
そのため、「泣いてるよ」「手伝おっか?」「ウンチは無理、お前やってよ!」という、完全に他人事な発言をしてしまい、これがほとんどの奥さんからすると、一番許せない言動だそうです。
そりゃそうですよね?他人の子供を預かっているわけではなく、二人の子供なのですから。そういった何気ない言動から、夫への不信が高まり産後クライシス→離婚となってしまうケースも少なくないようです。
②夫の育児不参加
 父親の自覚がないと、本人は分かっているつもりでも、奥さんからすれば、物足りないことが多いようです。
例えば、奥さんは、寝る間を惜しんで、子守をしているのに、夫はテレビを見ていて、いざ奥さんから「ちょっとは子供の面倒見てよ!」なんていわれると、「うっせーなぁ、俺だって仕事で疲れてるんだよ〜」なんて言われたら、喧嘩になります。
さらに険悪になり、外へ飲みに行きがちになり、「俺は外で稼いでるんだ。誰のおかげで食っていけてると思ってるんだ!」なんてDVを疑われるほど威張られたら、どれだけ人間の出来た奥さんでも、三行半を突きつけてきても不思議ではありません。
③ホルモンバランスの変化
 産後クライシスは、何も男性側だけが原因ではありません。
出産後の女性は、ホルモンのバランスに大きな変化が訪れます。
そのため女性は、どうしても涙もろくなったり、イライラしやすくなり、情緒不安定になります。それから本能的な働きなのですが、母性が子供を守ろうとする気持ちが強くなり、今までだったら、夫に対して気にならなかったり、許せたのに、急に夫に攻撃的になったり、嫌悪感を抱いたりするようになります。
④イクメンブームの影響
 他人の旦那さんが良いパパぶり発揮していると知ると、「いいなぁ〜〇〇さんの旦那さん。それに引き換え、ウチのは何にもしないのよ!」などと、比較してしまいがちになることもあります。
また、イクメンブームの影響による勘違いなのか、夫のやることがズレているケースもあります。後片付けはしないけど、豪快に料理を作り出したり、「俺、イクメンで〜す♪」などと子供と楽しげに遊んでいる様子をフェイスブックやインスタグラムににアップするなど、履き違えのなんちゃってイクメンの夫も原因です。そのくせ子供をお風呂に入れたり、グズったらなだめたり、子供の寝かしつけをしたりという”重労働”は、奥さんに任せっきりでは、奥さんもいざという時に爆発してしまいます。
ここでも、離婚の危機がの火種が見え隠れしてきます。

⑤育児の疲れ
 子育て中のママは、睡眠不足がちです。
睡眠が少なくなれば、どうしてもイライラしがちになります。
今までの何気ない夫の言動にも敏感になり、つい、夫に当たってしまいます。
⑥夫婦間のコミュニケーション不足
「釣った魚に餌はやらない」と昔からよく言ったもので、男は、女性をモノにしたことで安堵してしまいます。
女性が“落ちる”前は、夜景の見えるレストランや海外旅行に連れて行ったりと、あれだけ尽くしていたのに、結婚、出産後は、あからさまに手を抜きがちです。
極端なケースは、結婚後最低限の会話しかしなくなる男性もいるそうです。
これでは、奥さんにも愛想尽かされますよね?
⑦妻のライフスタイルの変化
 専業主婦になった妻の場合、出産前は毎日仕事に出かけ、外ではいろんな人とのコミュニケーションがある生活だったのに、産後は、毎日家の中です。それからは、毎日家の中で子供と二人きりの生活です。
このライフスタイルの変化が、妻にとっては、大きなストレスになる場合があります。
人の脳は、今までの行動を維持しようという働きがあり、急激な変化が起こると、強いストレスを感じるので、夫が標的となり、攻撃的な言動をとることがあり、夫婦関係がギクシャクしがちになります。

 主に以上の7つが、産後クライシスを起こす原因です。両者の性格面の原因としては、奥さんの場合、几帳面、まじめな性格の方が産後クライシスに陥りやすい傾向があると言えます。几帳面、まじめな性格は、日本人の長所だと個人的には思いますが、度が過ぎると夫から見ると「神経質なただの口うるさいオンナ」と見られてしまいます。
夫の側の性格面では、無知、無関心、ズボラといった面があると思われます。無知であるがゆえに、自分が「知らないこと」に気付かない。そこで、奥さんから「なんで、こんなことにも気が付かないの?ほんとはワザとやってんでしょ?」なんて言われたらたまったもんじゃありません。会社の人間関係でストレスを溜め、家でも怒られ、夫の心の拠り所はなくなってしまい、より一層頑なになり、無関心の傾向が強まります。まさに悪循環です。前述したように、奥さんの側から家事の中で簡単な片付けや夫の好きなこと、得意なことをやってもらい「これやってくれたら嬉しいなぁ~」と、働きかけ、できたら「ありがとう~助かる~」など、感謝の言葉や「すご~い器用なんだね」などとなるべく自然におだてるなど、夫という”大きな子供”を上手に啓蒙できるかどうかが鍵となりそうです。
 さて、離婚の危機、その対策、乗り越え方はどうしたらいいのでしょうか?
産後クライシスと離婚危機の乗り越え方としては、対策法を項目ごとに分けると以下のようになります。




3.産後クライシスと離婚危機の乗り越え方
①してほしいことを言葉で伝える
これは、産後のみのことだけではなく、男女関係において女性が配慮すべき大切なことです。
女性脳と男性脳の違い、とも言えます。
女性は、男性に命令や指示をすることが概して苦手です。
ですので、「いちいち言わなくても、察してよ!」と心の中で期待してしまいます。
例えば、二人でドライブしている時、女性が喉が渇いていて、その時に、通り沿いにセブンイレブンの看板が見えてきました。
女性が、「ねえ、セブンイレブン寄らない?」と促しても、男性がセブンイレブンに寄る必要性を感じなければ、「いやいいよ。」と、そのまま走り去ってしまいます。
彼女は、喉が渇いていたので、セブンイレブンで飲み物を買いたかったのです。
なので、女性は、察する能力の乏しい我々男性を察し、「喉が渇いたから、セブンイレブン寄ってくれない?」と面倒くさいですが、男性にそのように伝える必要があったわけです。
一方我々男性の側も、「もしかして、彼女はセブンイレブンで何か買い物がしたいんだな?」と、察し、車を停める必要があったわけです。
話は戻りまして、子育てでも同様です。
妻がどうしても手が離せなくて、赤ちゃんのおむつを替えるのを手伝ってほしいと思ったら、察してくれるまで待って黙ってイライラしているのではなく、「あ、忙しいところ、ごめんね。オムツ変えてくれたら助かるんだ。」とはっきり言うことが必要になります。
黙っていたら、夫は、冷蔵庫の缶ビールをもう一本空けて、プロ野球中継を見続けるのがオチですよ。
女性の皆様。我々未熟な男どもを上手く教育していただけると助かります(笑)
②夫の頑張りを褒めてあげること
誰でも褒められると嬉しいものです。
褒められることで、「もっとやろう」とモチベーションが高まります。
女性がよくやってしまいがちなのは、家事を手伝ってくれた夫に対して、「お皿、ちゃんと洗ったの?ギトギトしてるけど」とか、「なんで、気を利かせて隣の部屋も掃除機かけてくれないの?」などとダメ出ししてしまいがちです。
こうなると、夫の側も「なんだよ!今日は、職場の上司にダメ出しされ、帰ったら、家ではカミさんにダメ出しかよ!俺はいったいなんなんだ!やってられるか!!なんて日だ!」となってしまい、夫婦関係が悪化してしまいます。
ですので、何か言いたい時でも、減点評価ではなく、加点評価で捉えてあげましょう。
部屋の掃除の場合も「掃除機かけてくれてありがとう!ついでに隣の部屋もかけてくれると、嬉しいなぁ」と、いう言い方に換えるだけで、言わなくても進んで手伝ってくれるようになる、かも知れません。
③完璧を求めない
最近、「イクメン」という言葉が流行っているので、妻は、夫に家事・育児を期待する傾向が高まっています。
しかし、多くの男性は、どうしても女性よりも家事・育児を上手にできないことが多いです。
そうなると、つい、自分基準で夫を測ってしまいがちです。出来が悪くても、「50点で合格!」と思うことが大切です。
④感謝の気持ちを持つこと
海外の男性は、育児に積極的である、とよく聞きます。
日本の場合、相変わらず、「男性は外で働き、女性が家庭を守る」という考えが根強く、育児に積極的でない傾向があります。
実際、日本人の労働時間は、先進国の中で最も長時間労働で、フランスの約2倍です。
そうなると、日本人の男性は、家事・育児に割ける時間は少ないので、諸外国と比べて、消極的になりがちです。
だからこそ、「少ない時間で、手伝ってくれてありがとう」という気持ちを持ってあげることで、夫婦関係も円満になりますので、産後クライシスも軽減でき、離婚の危機も回避できます。
⑤夫を他の人と比較しない
 友人の旦那さんや“イクメン”テレビタレントと比較しないことです。
「タレントのつるの〇〇さんは、あれもこれもやってくれていいよね〜。それに引き換え、うちのは・・・」なんて言われたら誰だって面白くありません。
初めから完璧なイクメンなんていません。妻の教育でイクメンに成長するのというのが、事実のようです。
⑥産後クライシスを理解してもらうこと
出来れば、出産前に「産後クライシス」というものを夫に理解してもらうようにしましょう。
男性は、理屈で説明したほうが理解してもらえやすいので、この記事の情報を読んでもらうなどして、事前に産後クライシスのことを知ってもらっておきましょう。
⑦自分の心境の変化を冷静に認識する
女性は、産後、「ホルモンバランスの変化」によって精神面でとても不安定になります。
さらに産後の傷がまだ回復しきっておらず、睡眠不足になりがちな中、家事育児をしています。
つまり産後の女性の心身はとても大変な状態であるのです。
そんな状態なので、つい、夫にイライラし、八つ当たりしがちで、「結婚する前はあんなに好きだったのに、私、なんで夫にこんなひどいこと言っちゃうんだろう」と自分を責め、うつ病になる女性も多いのです(産後うつ)。
あらかじめこのような状態になるのだから、イライラしやすくなることを前もって認識しておくことが大切です。




さて、産後クライシスとは何か?その原因と克服法までわかってきました。
では、この“試練”いつまで続くのでしょうか?
特に『2.産後クライシスはこうして起こる!』をお読みいただいて、一つでも該当した場合、「自分は産後クライシスになりやすい」傾向のある人だと認識することをお勧めします。
いざ、産後クライシスに出くわした時に対処ができるからです。

4.産後クライシスなりやすい人はいつまで続く?
 前出の私の同級生の彼女は、産後クライシスで、かなりの試練を味わったそうですが、期間は比較的短く、一年足らずで収束してくれたと、話してくれました。
これは、彼女の明るく前向きな性格と旦那さんの温和な性格のおかげで比較的短く済んだのではないか、と思われます。
旦那さんにも、自ら育児・家事を手伝ってくれるよう上手く調教したみたいです(笑)。
しかし、夫婦によっては、産後クライシスから、パートナーへの不信が強まり続け、離婚まで行かないにせよ「同じ空気を吸いたくないほど嫌いだけど、離婚で子供たちを苦労させたくないから、仕方なく離婚せずにいる」という冷め切った仮面夫婦になるケースもあります。
この産後クライシスの期間は、夫婦によってだいぶ違いが出て来るようです。
ここで興味深いデータがありますので、以下のグラフをご覧ください。
女性の愛情曲線
女性の愛情の変化を示したグラフです。特に注目なのは、出産直後の子供に対してと夫に対してのグラフです。
あからさまに子供への愛情が増幅している一方、夫への愛情が激減しています。
同じ産後クライシスになりやすい人でも、出産直後の夫婦の対策の仕方によって、夫婦円満な家庭を築き、子供たちも健全に成長するシナリオになるか、冷め切った家庭になるかが決まってきそうであることが、わかります。
ですので、期間としては、上手く産後クライシスに陥っても、出産直後の大切な時期を上手く乗り切ると、一年足らずで、この試練を終わらせることができる。
これは、どんな夫婦でも十分可能だと思います。
「子は鎹(かすがい)」と申します。
私の姉は、長年父をひどく嫌い、「私の子供は抱かせない、見せない」と、頑なに決めていましたが、なんだかんだ抱かせてあげましたし、父と姉の関係性も少々改善されました。
まさに子供という天使が二人の仲を修復・改善してくれたのです。
これだけ見ても出産は、素晴らしい出来事を起こしてくれる、神が与えてくれる奇跡のような体験です。
産後クライシスを悲観的に捉えずに、「これも何かの勉強」と、前向きに捉えて臨んでみてはいかがでしょうか?
というわけで、「産後クライシスとは?なりやすい人はいつまで続く?」についてでした。

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