
急な抜け毛の原因と対策
ワンズ・ベスト スタッフの北爪です。
今回は、「急な抜け毛の原因と対策」について書きたいと思います。
先週、私は、午前から夜中の4時まで事務作業をぶっ通しでこなし、死ぬほど疲れてしまいました。
「疲れすぎた・・・やばい、死ぬかも?」と思うほどでした。
水を一杯飲み、すぐにベッドに入り、死んだように眠りました。
眠った瞬間は、8時間後・・・あまりよろしくない目覚めと共に恐ろしい光景を目にするとは、思いもよりませんでした。
なんと・・・生涯見たことのない、おびただしい量の髪の毛が抜けておりました!
私は、ハゲる家系ではないので、抜け毛にはさほど心配していなかったのですが、さすがに、「これはまずいなぁ・・・」と思いました。
私も不惑の年を過ぎ、若い頃のように不摂生な生活を繰り返すと、どこかしら必ずガタがくる年齢になってしまいました。
ですので、今回は、「急な抜け毛の原因と対策」というテーマでお伝えしてまいります。
ハゲ、抜け毛、気にする人は少なくないはずです。
私の好きなお笑い芸人、「トレンディ・エンジェル」の斎藤さんのように薄毛が飯のタネになればいいのですが、そうはいきませんよね?
薄毛に対する強いコンプレックスは、本人にしかわかりません。
以前勤めていた会社の営業先の課長さんのことを思い出します。
百発百中誰がどう見ても“ズラ”だと分かるのに、ひた隠しにされていました。
芸能人でも“ズラ疑惑”はあとを立ちませんよね。
イケメン俳優で売っている人たちにとっては、イメージがあるので、薄毛の悩みは深刻です。
一般の方でも
「ただでさえモテないのにハゲたら、もっとひどいことになるのでは?」
「付き合っている彼女に振られるのでは?」
「職場の後輩に笑われるのでは?」
などと心配したらきりがありません。
私は、個人的には、
「ハゲたら冬、寒いだろうなぁ・・・」
とか
「髪の毛が頭を守ってくれなくなるので、怪我をしないように気をつけよう・・・」
とは思いますが、ハゲたら、松山千春さんや、武藤敬司さんのように潔く剃ろうと思います。
ハゲても愛してもらえる自分になればいいのですから。
ま、それでも心配ですよね?では、「急な抜け毛の原因と対策」についてお伝えしてまいります。
冒頭の私の抜け毛の話に戻りますが、誰だって髪の毛は抜けていくものです。
一般的には1日50〜100本程度は正常な範囲だそうで、そのうちの50〜70%は、シャンプー時による脱毛です。
それから、抜け毛は、湿気が多く、暑い季節・・・つまり、これからが正念場となるのです。
抜け毛は、ヘアサイクルの中で起こる正常な現象です。
人の髪は、当然、抜けることもあると同時に生え変わっているのです。
要は、そのバランスの問題なわけです。
「急に抜け毛が増えた」ということは、「健康に育つはずだった髪が抜け始めた」ということです。
ここで注目すべき点は、抜けた本数ではなく抜け毛の質や毛根の状況をチェックすることが大切です。
・こんな抜け毛は要注意
(1)毛根部分が小さく、細い。
(2)本来よりも細い毛が多く短い、切れたような毛が多い。
(3)毛根がデコボコしていて、皮脂、汚れがくっついている。
(4)抜け毛の毛根の形がゆがんでいる。
以上4つの共通点としては、
「何らかの原因で髪へ栄養がいかず、頭皮環境が悪化していることを示す抜け毛である。」
ということです。
では、その原因は何でしょうか?
それは、「頭皮の血行不良」または「食生活での栄養の乱れ」によるもので、最終的には、『髪の栄養不足』です。
ということは、「なぜ、髪に栄養がいかなくなったのか?」その原因を追求し、対策すれば、あなたのフサフサライフは、延長されるわけです。
・抜け毛のタイプ別原因チェックとその対策
1.食生活による原因
あなたが一人暮らしを始めた、食事を抜いているなどが思い当たるとしたら、このタイプに該当します。
そのために、髪の毛の栄養不足に陥っている可能性があります。
【対策】
栄養を補う
→育毛に重要な3つの栄養素が摂れていますか?髪の毛に重要な三大栄養素とは、「タンパク質・亜鉛・ビタミン」です。
タンパク質は、肉、乳製品、納豆、卵、などに多く含まれています。
もし、足りていないのならば、積極的に摂るようにしましょう。
亜鉛は、ミネラルの一種で、食事で摂ったタンパク質を髪の毛に変える働きがあります。
牡蠣、レバー、チーズ、卵黄、うなぎ、納豆、ホタテ、アーモンド、そば粉、海苔などに多く含まれています。
貝類に多いようです。亜鉛は、吸収されずらく、失いやすい性質があります。
補足ですが、亜鉛の吸収を助けてくれる栄養成分は、動物性たんぱく質、クエン酸、ビタミンCです。
食品としては、豚肉、牛肉、梅干し、レモン等です。
ですので、牛肉ヒレ肉の梅ソースのソテーなどはオススメです。
くれぐれも以下の(1)〜(3)のような生活行動は控えましょう。
(1)お酒を飲みすぎると、亜鉛はアルコールの解毒に消費されてしまう。
(2)射精すると亜鉛が排出されてしまう。
(3)ストレスを感じると、亜鉛は大量に消費されてしまう。
なお、亜鉛は、白髪、精力減退、味覚オンチなどにも作用していますので、亜鉛不足は、抜け毛だけでなく、様々な健康状況に役立ってくれているミネラルですので、積極的に摂っていきましょう。
ビタミンはの中でも、髪に影響する栄養素としては、ビオチン、ビタミンE、ビタミンB群などです。
ビタミンに限らず、ですが、偏食、ファストフード、インスタント食品、外食の多い方は、どうしても特定の栄養に偏ってしまいますので、特に注意してください。
サプリメントもバランスのいいマルチビタミン系がお勧めです
なお、耳慣れない、ビオチンというビタミンは、レバー、豆類、卵黄、に多く含まれています。
・ダイエットを始めた、運動を始めた、激務が続いている
ダイエットによる食事制限は、しばしば必要な栄養が不足してしまいがちで、髪への栄養も不足してしまいます。
髪も痩せては、困りますよね?
運動はとてもいいことですが、筋肉が疲労すると、髪や皮膚より優先して筋肉に栄養がいってしまうので、同時にそれ相応の栄養も必要となってきます。
ですので、そういった時こそ「タンパク質・亜鉛・ビタミン」を積極的に摂るようにしましょう。
2.環境の変化
前述したように、夏は、皮脂性頭皮タイプの薄毛の方が気をつけたいのは、夏の頭皮環境の悪化のよる抜け毛です。
夏は、暑さによって、汗や過剰皮脂に加え湿気によって雑菌が繁殖しやすい傾向にあります。
【対策】
スカルプケア(頭皮ケア)を心がけ、頭皮を清潔かつみずみずしく保ちましょう。
そのために頭皮に効果的なシャンプーの方法をご紹介します。
シャンプー前に予洗いしておきましょう。
シャワーのお湯で髪と頭皮を流します。
こうすることで、頭皮の皮脂や汚れを流し落としておきます。
特に整髪料はしっかり予洗いをして落としておきましょう。
シャンプーで二度洗いする方がいらっしゃいますが、洗浄効果が強すぎて、頭皮に負担をかけてしまいますので、予洗いをしっかりしてからのシャンプーの一度洗いの方がおすすめです。
洗い方も重要で、シャンプー剤を直に頭皮につけて泡立てたりせず、手に取り、手のひらで泡立ててから洗ってください。
こうすることで、シャンプー剤が洗った後に残らなくなるからです。
シャンプー中は、頭皮マッサージも同時に行い、頭皮の血行を良くしましょう。
マッサージのコツは、頭皮を擦るのではなく、「頭皮を動かすよう」に揉むように心がけましょう。
頭皮に栄養を与えるタイプのシャンプーを使用している場合は、シャンプーの泡で頭皮と髪を包み込むようにして、そのまま3分ほどパックすると、より効果的です。
頭皮ケアの目的は、
(1)頭皮の汚れを落とす
(2)潤いと栄養を与える
ですので、この2点を意識してシャンプーしましょう。
すすぎは、しっかりと行いましょう。
シャンプーが残ってしまうと、フケ、かゆみ、頭皮への悪影響をもたらすからです。
なお、頭皮が乾燥しすぎてしまうので、シャワーのお湯の温度も熱すぎないよう気をつけましょう。
・タオルで拭く際と、ドライヤーの使い方
タオルで拭く際もついガサガサと乱雑に拭く方がいらっしゃいますが、良いわけありません。
擦らずにパンパンとタオルでおさえて叩くように拭きましょう。
ドライヤーは、近づけすぎず、乾かしすぎず、を心がけ、8,9割乾いたら、あとは自然乾燥でOKです。
最近は女性でも抜け毛、薄毛に悩む方も多いようですね。
(3)ストレスを感じている、休息が少ない
【対策】
ストレスは、血管を収縮させます。意識的に休憩時間を設け深呼吸するなどしてリラックスし、頭皮や体の血行促進をしましょう。
好きな趣味を見つける、激しくない程度のスポーツをすることもおすすめです。
4.AGA(男性型脱毛症俗に言う、若ハゲ)
AGAは、遺伝や男性ホルモンにより生え際・頭頂部が薄くなる症状で、成人男性によく見られる髪が薄くなる症状のことです。
1〜3までの状況に対し、対策していても関係なく抜け毛が進行し、薄毛が目立つのが特徴です。
対策の手順としては、以下のように進めていきましょう。
【対策】
(1)前述したように、タンパク質・ビタミン・亜鉛などの栄養を摂るようにする
(2)育毛剤を使用する
育毛剤は、ミノキシジルやフィナステリドが有効成分ですが、効果が高い代わりに、注意と知識が必要です。
ミノキシジルとは、血管拡張剤として開発された成分です。
のちに発毛効果があるとして発毛剤に転用されました。
フィナステリドは、前立腺肥大や前立腺癌の治療にも使用される成分です。
脱毛作用を抑える働きはありますが、発毛に対しての効果はありません。
60カ国以上の国々で医療用成分として承認されています。
手順としては、タンパク質・ビタミン・亜鉛などの栄養を取っても効果がない場合、育毛剤を使用する、という手順で進めていきましょう。
(3)AGAを疑い専門医または皮膚科を受診する
お医者さんに相談するメリットとしては、治療薬の摂取量や内容について相談できますので、安心感があります。
デメリットとしては、診療費用や医薬品の代金が高い点です。
ですので、通院し、ある程度知識がついたら、成分を調べて自分で購入するのも1つの手です。
(4)植毛・カツラを検討
何をしてもダメ・・・栄養を摂り、櫛でマッサージし、お医者さんにも相談し、懸命に涙ぐましい薄毛対策をしたのにもかかわらず、頭皮の砂漠化を改善できない。
そんなあなたの最終手段は、植毛・カツラです。
植毛・カツラの技術は現在、大変進化しており、ズラ疑惑をかけられる可能性もだいぶ低くなっているようです。
アメリカ大統領選の共和党最有力候補とされている、ニューヨークの不動産王、D・トランプ氏は、“ズラ”疑惑でもお騒がせしていますが、確たる証拠は掴まれていないようです。
これも最新技術のなせる技なのかもしれませんね。
植毛に関しても近い将来、IPS細胞の研究によって、自分の他の組織の細胞から毛根細胞へと変えることができる、という技術が開発される模様です。IPS細胞は、“人工多機能性幹細胞”と訳されます。
私たちの体にある細胞は、本来「髪の毛の細胞は髪の毛に」「筋肉の細胞ならば、筋肉に」というように固有の役割を持っています。
しかし、IPS細胞は、体のどの部分の細胞にもなれる万能細胞です。
そのためこのIPS細胞で髪の毛を作る元になる「毛包」を作り薄毛部分に植毛すれば好きなだけ髪の毛を増やすことができるわけです。
夢のような話ですが、実際に2013年1月に慶応大学の研究チームが成功させていますので、そう遠くない未来、実用化されるのでは?と期待されています。
将来が楽しみですね。一番楽しみにしているのは、意外と山中伸弥教授自身なのでは?思いますが(^^)
お金と覚悟があれば、根気のいる育毛から解放されるので、カツラ・植毛も悪い選択ではないかもしれませんね。
薄毛のタイプや要因、その対策をまとめると、以下のようになります。
1.食生活による原因
・食生活を見直し「タンパク質・亜鉛・ビタミン」の髪の三大栄養素を積極的に摂るようにしましょう。
2.環境の変化
・高温多湿の日本の夏は抜け毛にとって試練の季節です。毛根を清潔にし、頭皮ケアに一層気をつけましょう。
3.ストレスを感じている、休息が少ない
・過剰なストレスはいいことは全くありません。リラックスする時間を設けましょう。
4.AGA(男性型脱毛症俗に言う、若ハゲ)
(1)栄養→(2)育毛剤→(3)専門医への相談→(4)植毛・カツラの手順で対策していきましょう。
これからあなたの可愛い頭皮にとって厳しい季節となりますが、何事も準備が肝心です。
今のうちに、頭皮ケア習慣を身につけてみてはいかがでしょうか?
というわけで、今回は、「急な抜け毛の原因と対策」でした。