
初心者におすすめの投資信託ランキング
こんにちは!ワンズ・ベスト スタッフの北爪です。
今回は、「初心者におすすめの投資信託ランキング」について書きたいと思います。
この間、1月の末に金融政策決定会合で、マイナス金利が発動されました!
日銀の黒田総裁もまさか!と思っていたのではないか?というのが、個人的な意見です。
理由は、
⒈金融政策決定会合の前日の国会での答弁では、マイナス金利はしないと回答していた。
⒉金融政策決定会合の席で9人の評議員のうち、5人の賛成で決まった。
という2点です。
ま、本当の思惑は、内部の人間たちにしかわからないと思いますが・・・
では、このマイナス金利、一体どのようなもので、我々にどのような影響があるのでしょうか?
マイナス金利とは、銀行が日銀にお金を預けておくと、金利がもらえたのに逆に銀行側が金利を払うことになることが決まった、ということです。
こうなると、日銀に預けていたお金を一般企業に貸し出さなくては!となり、企業の設備投資と賃上げが盛んになり、日本経済にお金が循環することを促す狙いがあります。
そして、インフレターゲット2%を達成しようと試みています。
では、我々の生活にどのような影響があるのでしょうか?
預金金利は大幅に下がり三菱東京UFJ銀行の普通預金利は、年0.020%から年0.001%になりました。
これは、百万円を銀行に預けて1年での受け取り金利が、10円貰えるという優れものの高金利です。
ちなみにバブル絶頂期の郵便貯金の利率が年8%でしたから、実に、8000倍の違いがあります。年利8%で、運用すると、約9年で資産は、おおよそ2倍になります。一方、年0.001%だと資産が2倍になるには・・・計算するのが嫌になるほどの数字です。
2倍になる前に人類が存在しているのか疑わしいほどの時間がかかります。
ですので、この20〜30年で預金に関する考え方も大きく変わります。
現段階で、銀行をはじめとする金融業は、金利収入が下がるので、業績は悪化します。
その上、借りてくれる企業も少なく、貸し出せても、超低金利で、「儲け」になりません。
現に私が証券会社からの熱烈なお勧めに押し負け、付き合いで少しだけ保有している三菱UFJフィナンシャルグループの株は、塩漬け状態です(- -;)
我々一般の預金者にとっても「金預けるメリットがない」上、「もしかしたら、金利を支払わなくてはならない日が来るのでは?」という考えにもなります。
補足までに、マイナス金利によって、個人の預金者が金利を支払う羽目になるかに関して、日銀黒田総裁は、「“ない”と思う」と答えています。
う〜〜ん微妙な返答です。
そうなれば、銀行の預金額も減り、タンス預金に向かうか?投資をするか?という考え方になってきます。
ただ、今年に入ってからの株式相場は、大荒れで、特に1/4からの日経平均の続落は、戦後始まって以来だそうです。
株に対してある程度目利きができればいいのですが、投資初心者の素人が迂闊に手を出すといきなりガブリと投資額を食われてしまします。
そうなると、どんな投資がいいのか?と申しますと、お勧めは、投資信託です。
投資信託とは、文字どおり、投資のプロに「信じて託す」ことです。
手数料は、決して少なくないですし、証券会社にとって、「オイシイ」金融商品ですので、「投資信託に興味があります!」なんて言って証券口座を開設に行くと、営業担当は目の色を変えて迎えてくれます。
しかしそれを差し引いても、投資信託には投資初心者にとって魅力的なメリットがあります。
では、具体的に書いていきましょう。
Ⅰ 投資信託のメリット・デメリット
【投資信託のメリット】
1.少ない金額から始められる
投資信託は1万円程度で始められます。
一方、一般的に株や債券に投資する際には、ある程度まとまった金額が必要になります。
2.専門家によって運用される
株や債券の運用を自分で行うには、ある程度の知識や経験が必要で、それを個人で身につけようとすると、時間もかかります。
しかし、プロがあなたの代わりに運用してくれる投資信託は、その経験に基づいて安全度を高めて運用してくれます。
かといって絶対安心、というわけではありませんが。
3.株や債券などに分散投資可能
分散投資は、個人で行うと、かなりの金額が必要となりますが、小口のお金を大量に集めた投資信託だと、分散投資することにより安全度を高まめることができる、というメリットがあります。
4.透明性がある
⑴決算ごとに監査法人などから監査を受けている
⑵毎日基準価格が公表されているので、資産価値や値動きがわかりやすい
そのため、わかりやすく透明性が高いのです。
【投資信託のデメリット】
1.コストがかかる
コストがかかる。
投資信託は、運用のプロに任せて“投資”を行うため運用する人等に対して費用を払う必要が出てきます。
費用には、
⑴「販売買付手数料」・・・投資信託を購入する際に必要な手数料
⑵「信託報酬」・・・投資信託の運用にかかる費用
⑶「信託財産留保額」・・・投資信託を信託期間の途中で換金する際の証券売却にかかるコスト
があります
。
株式投資などのほかの投資と比較して売買・運用にかかる手数料は10倍以上といっても差し障りない水準となっています。
2.元本保証がない
元本保証がありません。
銀行預金と比べると分かりやすいですが、銀行預金は預けた金額分は必ず引き出せます(元本保証がある)。
ただし、ペイオフ(預金額1000万円以上は元本保証なし)はありますけどね。
投資信託は、運用実績が上がらず購入時よりも値下がりした場合、購入額よりも売却額が下回る可能性があります(元本保証がない)。
ですので、とくに投資初心者は、営業担当者に言われるがままに申し込むことは、おすすめできません。
ご自身でじっくり調べてから判断してください。
3.運用するプロが優秀かどうか(ファンドマネージャーの質)
この点は、信託“信じて託す”のですから、運用する人間が優秀かどうかを判断することは難しいものです。
理由はまずその判断材料が乏しいことがあげられます。
ファンドマネージャーが優秀かどうかを見分ける材料は過去の実績と投資方針ぐらいです。
とくに運用実績に関しては過去の成績が良かったから、今後もそれが続くだろうと考えるのは危険です。
去年の成績が良かったからといって今年も良いとは限らないのが投資の世界です。
当然、投資信託に限らず、ご自分で運用する時も言えることです。
4.やたらと選択肢が多い(どれがいいのかわからない)
日本では現在1000本を越える投資信託が設定されています。
そんなに数多くの中から選ぶということ自体が苦痛といった状況です。
そんな中で投資信託を説明するパンフレットなどを見てもどれも耳障りの良い言葉でファンドをPRしており選ぶのが大変です。
銀行や証券会社の窓口で相談しても、それぞれの銀行が推す商品を推奨されるくらいであまり役に立つ情報はありません。
逆に、銀行や証券会社などで勧められるがままにファンドを買うというのはまったくお勧めできません(経験者が語る)。
というのも、証券会社の営業担当者は、手数料商売なので、売ったらなんぼの世界の人間です。
なので、彼らにとっては、顧客が儲かろうと、損をしようと正直どうでもいいのです。
実は、証券会社の営業担当者の離職率は非常に高く、精神的に病んでしまう人も多いのです。
その代わり、生き残れば、高い地位と安定した報酬が約束されます。
生き残るためには、日々顧客からの「株が下がった」「騙された」「謝れ」「保証しろ」などのクレームで良心の呵責に苛まれ、いちいち心を痛めていては務まらないようです。
ある意味鉄面皮でないとダメですね。
証券会社の営業担当者は、あくまで、紹介する立場であり、投資家でもディーラーでもありません。
特に、これから投資をするために証券会社で口座を開く投資初心者はこの点は、知っておいたほうがいいです。
では、初心者におすすめの投資信託は何がいいのか?これからランキング形式でお伝えしてまいります。
Ⅱ 初心者におすすめの投資信託
重要なところなので、お伝えしておきますが、「必ず儲かる」「絶対上がる」ということを謳ったものではありません。
これからご紹介するランキングは、あくまでおすすめであって、ご判断は、くれぐれも自己責任でお願いします。
第1位 世界経済インデックスファンド
このファンドの特徴
・円安で差益が発生する
・税金は、源泉徴収ありがとうございます。特定口座で自動的に引き落とせる
・毎月500円から積み立て可能
・世界経済に分散していて、リスクヘッジとなっている
・堅実な長期積立向けで、短期一攫千金向けではない
・株75%、債券25%の株シフトタイプのものもある
・確定拠出年金に対応したDC世界経済インデックスファンドがある
三井住友TAM運用の投信で、同運営内で局地的投資をしているSMTインデックスシリーズのファンドを、統合したようなバランス投信になります。
日本の国際分散投資ファンドとしては比較的新しいです。
年々純資産残高は徐々に上昇、現在45億円。信託報酬は2012年に0.63%から0.525%に値下がりしています。
消費税が8%なので、0.54%になります。
アセットアロケーション(資産配分)は外国株式30%、外国債券28%、新興国株式16%、新興国債券16%、日本株式6%、日本債券4%。やや新興国の比率が多めで、JPモルガン・ガバメント・ボンド・インデックス-エマージング・マーケッツ・グローバル・ディバーシファイド、MSCI エマージング・マーケット・インデックスで運用されます。
新興国の比率をあげると変動幅(リスク・リターン)が大きくなりますので、この点は、注意して検討してください。SBI証券、カブドットコム証券、楽天証券、マネックス証券、で買えます。
2013年11月、株式シフト型が登場しており、さらにリスクをかけられる方は、こちらもオススメです。
世界経済インデックスファンド
第2位 ゼゾン・バンガード・グローバルバランスファンド
このファンドの特徴
・気軽に買えるので、忙しい人向け
・目安としては、月3万円の積立を45年続ければ、1億円の資産形成が可能。
・堅実な長期積立向けで、短期一攫千金向けではない
・子供用の講座が開設可能
・NISA(少額非課税投資)に対応
・投資哲学がしっかりしている
・出金先にゆうちょ銀行は指定できない
・月5000円から積立可能
セゾン投信は、日本では先駆け的な直販型と呼ばれる独立系投資信託会社です。
直販型なので、銀行や証券会社などの販売会社を通さないので、手数料が通常無料で、信託報酬も安く設定されています。
銀行預金金利が圧倒的に下がった今、安定的に利回りを増やしたいという方には、おすすめのファンドです。
より大きく稼ごうという方は、新興国への投資比率の高い一位の世界経済インデックスファンドがおすすめです。
その代わり、リスクは、少し高くなります。このファンドは、セゾン投信のみで購入可能です。
セゾン投信
第3位 バンガード・トータル・ワールド・ストックETF
このファンドの特徴
・一回につき30万円以上投資できるなら、忙しい人に一番おすすめ
・投信報酬が安い代わりに、一律の購入手数料がかかる
・税金は、確定申告して自分で行う必要がある
・配当金の再投資は、自分で行う必要がある
・SBI証券、楽天証券、マネックス証券で買え、SBI証券で買うのがおすすめ
・バランス型投信の中でも信託報酬が最安値(年率0.18%)
・アメリカ有数の投信会社、バンガード社によるバランスファンドです
・ランキングの中で唯一株100%の運用ファンド
・海外ETFなので、さまざまな規約がある
・積立ができない
・米ドルで買うため、為替手数料がかかる
・購入価格は、600ドルから
・最低30万円以上で買わないと、手数料負けする
ちなみにETFとは、分かりやすく言うと、投信でありながら、株のように売買できる投信です。
投資するファンドをしっかり選べば、自然と分散投資されますので、投資の初心者にはおすすめの金融商品です。
アメリカの歴史ある投信で、今のところ、世界で一番パフォーマス・リターンを期待できます。
バンガード・トータル・ワールド・ストックETF
第4位 eMAXISバランス・8投資均等型
このファンドの特徴
・文字通り、バランスよく株式、債券、REITへこれ一本で分散投資してくれる
・信託手数料が0.525%とバランス型ファンドとしては最安値クラス
・比較的地味なので、華やかな運用成績は期待できない
比較的地味なファンドでしたが、初心者向けです。信託報酬は、0.525%です。
このファンドのアセットアロケーションは、日本株、日本債券、日本不動産、先進国株、先進国債券、先進国不動産、新興国株、新興国債券の8つにそれぞれ12.5%ずつという構成です。
全体で、不動産が25%、新興国が25%、日本が37.5%を占めています。
eMAXISバランス・8投資均等型
第5位 マネックス資産設計ファンド・育成型
このファンドの特徴
・世界6資産(日本国内の株、債券、リートと、外国の株、債券、リート)に分散投資を行い、安定した運用と利益の確保が期待できる
・資産管理費用が年率1.026%
・投資家に向けてのオンラインセミナーあり
・マネックスポイントが付く(1ポイント5円)
・証券投資理論に基づいて資産配分を決め、原則として、比率は1年に一回見直される
・資産管理ツールが充実している
2007年に設定され、リーマンショックでは、大きく下落しましたが、最近では持ち直しつつあります。
おおまかなアセットアロケーションは、株48%、債券37%、不動産15%で、信託報酬は、年率1.026%と、他ファンドと比べて高いです。
マネックス証券でのみ購入可能です。
マネックス資産設計ファンド・育成型
いかがでしたか?今年に入っていきなり乱調の株式市場。
最近は、世界経済が比較的安定してきたので、株価も持ち直してきましたが(2016年3月現在)、低リスクで、比較的少額ずつで、運用してくれるファンドをおすすめさせていただきました。
それと、本気で投資信託で稼ぎたいならランキング情報サイトやネット証券の初心者向け動画セミナーなどで勉強することもとても大事ですが、それ以上に役立つのが投資の書籍です。
書店で興味のある投資ジャンルの本を購入して勉強してみてはいかがでしょうか?
ご自身で学び、実際に投資することほど勉強になる経験はありません。
他にもまだまだ利益を期待できる初心者におすすめの投資信託はたくさんあります。
今回挙げたランキングは、あくまでも参考ですので、ご自身に合った投資信託を選んでみてください。
ということで、今回は、「初心者におすすめの投資信託ランキング」についてでした。